《私の本棚 第二十七》     1999年(平成11年)6月
 
     「ファーブル昆虫記」    ファーブル 著
 
 あまりにも有名で、誰でも子供の頃には読んだり聞いた記憶があると思います。中でもスカラベ(糞ころがし)の生態は、食

べ物が他の哺乳動物の糞ということと、その大切な食料の運び方が大変面白いということで広く知られています。日本でも、

同じような運び方をするかどうか知りませんが、糞虫はいます。うっかり犬のを踏むと中からきれいなたまむし色をした糞虫

が出てくることがあります。  

 
 又いろいろなハチも登場しますが、自然界の不思議さがよく分かります。スズメバチは、時おり人を襲って死亡事故等の

ニュースにもなりますが、その習性を利用して巣を採集する人もいます。スズメバチは昆虫などのえさを捕らえると夢中にな

り、体に目印の長いひもを結わえられても気づきません。卵を他の昆虫の幼虫に産みつけて、殺さないようにしながら餌に

する蜂もいます。

 
 自然界の巧妙な仕掛けにただ驚くばかりです。しかし、ファーブル先生の時代でもこのような自然観察は変わり者扱いで

すから、現代では尚のことでしょう。

 
だからこそ、そんな気持ちのゆとりも必要とは思いますが。         
                                   

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